中絶のされ方を知っておくべき
2019年05月28日
わが国ではパートナーとの性行為をしている人の避妊方法として、その7割程度がコンドームに頼っているとされており、これは過去の統計調査の結果からも一貫しています。
コンドームによる避妊は、たしかに手軽で費用もあまりかかりませんが、途中でゴムが破れてしまったり、裏返しなどの不適切な使用によって避妊に失敗しやすいという性質もあわせもっていることはたしかです。
万が一避妊に失敗してしまった場合の処置として思いつくのは人工妊娠中絶ですが、これがどのようなものかは、実際に経験した人でなければひごろ想像をすることもないでしょう。
人工妊娠中絶といっても、妊娠して何週目かによって方法に若干の違いはありますが、基本的には子宮内の胎児を器具を使って掻き出したり、または吸引器のようなもので吸引をするというものです。
薬剤を投与して人工的に流産と同じ状態をつくり出すという場合もあります。
こうした人工妊娠中絶は専門の医師がすべて行いますが、母体に相応のダメージがあるというのは当然として、精神的な面でのショックも大きなものと考えられます。
こうした目に遭わないためにも、確実性のある避妊というのは重要なことであり、たとえばコンドームのほかにも、トリキュラーのような経口避妊薬を使うなどの方法が望まれます。
トリキュラーには女性ホルモンの一種である卵胞ホルモンと黄体ホルモンが配合されているもので、産婦人科医などに相談すれば処方をしてもらうことができます。
このトリキュラーを継続して服用すると、女性ホルモンのはたらきによって排卵が抑制されるため、飲み忘れなどが無い限りは、かなりの確実性をもって、妊娠を防止することが可能となります。